こんとあき(林明子の絵本)のあらすじと対象年齢について!ぬいぐるみの販売もある?

kontoaki 絵本

最近、わが子がハマっている本があります。

それがはじめてのおつかいを読んでからの林明子さんの絵本ブームに乗っかってたどりついた「こんとあき」。子どもの冒険譚ですが、エピソードがてんこ盛りでハラハラドキドキのヤマ場が何度もあります。何度読んでも、色々気になっちゃいます。

今回はそのこんとあきについて解説します。

こんとあきとは?

「はじめてのおつかい」などの林明子さんが1989年に出版した絵本。子どもの成長を描いており、今に続くまでベストセラーとなっています。

あらすじは?

おばあちゃんに赤ちゃんの守りを頼まれて砂丘町からきたぬいぐるみのこん。あきと名付けられた子はどんどん成長し、こんは古くなりました。ある日とうとうこんの腕がほころびてしまいます。「砂丘町に帰って、おばあちゃんになおしてもらってくる。」というこんに「私も連れてって」とあきは言います。

こんとあきは二人で汽車に乗りました。次の駅で、弁当を買ってくるというこん。
あきは心配になって私もいく、といいましたが、「五分間停車だから、大丈夫」とこんは走って行きました。弁当には行列ができています。

あきは一人待ちますが、とうとう汽車が出発。こんは戻ってきません。そこへ車掌さんがきてあきの話を聞くと、「きつねくんなら、向こうのドアのところで見かけましたよ。」急いでいくと、しっぽをドアに挟まれたこんが立っていました。次の駅でドアが開くと、ペシャンコになったしっぱに車掌さんが包帯を巻いてくれました。

砂丘駅に着くと、「ちょっとだけ砂丘にいってみてもいい?」とあき。初めて砂丘へ行ってみました。

と、犬が現れ、こんをぱく!とくわえて去って行きました。
あきは追いかけ、砂山のてっぺんまで登ってみましたが、姿が見えません。犬の足跡を見ると、砂の中に何か埋まっています。掘り返してみるとこんでした。「こん、大丈夫?」ときくと、「大丈夫、大丈夫」。と小さな声で応えました。

家の並んでいる方へ向かうと、おばあちゃんが立っていました。「おばあちゃん、こんをなおして!」おばあちゃんは「心配いらないよ」と抱きしめてくれました。家に入り、おばあちゃんはこんのあちこちをしらべてしっかり縫い付けました。そして「潰れたしっぽはおふろがいちばん!」と三人で風呂に入ると、こんは「砂の中よりずーっといい」といいました。
お風呂からあがると、こんはできたてのようにきれいなきつねになりました。
というお話。

対象年齢は?

絵本自体に書かれているのは、読んであげるなら4歳から、自分で読むなら小学校初級向き、とされています。

結構長いお話ですけど、わが子4歳も飽きずに聞くことができました。とても楽しかったようです。

子どもの感想は?

8歳児
8歳児

しっぽがつぶれちゃうところとか、こんがお風呂の入ったとき「砂の中よりずーっといい」って言ったのが面白かった。

6歳児
6歳児

最後におばあちゃんがこんを直してくれてよかった。

4歳児
4歳児

こんが「だいじょうぶ、だいじょうぶ」っていっつも言ってたね!

2歳児
2歳児

お風呂に入ったね!

ってな感じです。

8歳児ともなると、「砂よりいい」などセリフとか演出の妙が気に入っていました。6歳児はハラハラドキドキしっぱなしで、最後は安心して終わったのでホッとしたよう。4歳児は、こんがよく「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言っていたのが、耳に残ったようです。2歳児はこんの可愛さや、電車に乗る、お風呂に入る、という日常の動作に反応していました。

ちなみに私は…

私

大長編でエピソードがもりもり。他の絵本なら大きなエピソードひとつだけどこれは波乱ばかりだよね。でも4歳児も話についていけるのはわが子ながらビックリだわ

…と思いました。

有名キャラクターが背景にいる?

この絵本には、いくつか有名な絵本のキャラクターが背景に登場します。

表紙にはチャップリンと「不思議の国のアリス」のアリス、そして「タンタンの冒険」のタンタンらしき人物が駅のホームに立っています。

ページを開くと、電車の車窓には、「ピーターラビット」のマクレガーさんらしき人物などが登場します。わかる人にはわかる仕掛けが放り込まれていて、大人のほうが楽しめちゃいますね。

ぬいぐるみもある?

こんのぬいぐるみ、わたしも欲しい!または子に与えたい!なんて思った方、多いはず!

Lは60㎝、Mだと45㎝、Sが33㎝、SSが24㎝です。再現度スゴイです。カワイイですね~!

 

また、こんとあきのワンシーンを描いたマグカップもあるようです。



絵本ナビで1,800円だそう。

弁当食べているシーンですね。すごく自然な表情です!

こんとあきまとめ

ハラハラドキドキながらも、絵本らしいこんの存在が和ませてくれます。子どもには冒険譚として、大人も童心に戻って楽しめる、そんな一冊でした!

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