ぜったいにおしちゃダメ?(絵本)を解説!ボタンを押したくなる?作者経歴も!

ボタン画像 絵本

こちらのページでは、子どもウケ抜群の絵本「ぜったいにおしちゃダメ?」について紹介します。

子どもがボタンを押そうとする「参加型絵本」!

子どもに普段、絵本を読み聞かせていると、それぞれ思い思いの感情をみせてくれますよね。
そんなのびのびとした子どもの反応を存分に引き出してくれる本があります!

それがこちら!「ぜったいにおしちゃダメ?」です。

「ぜったいにおしちゃだめ?」

  • 作・絵:ビル・コッター
  • 出版社:サンクチュアリ出版
  • 発行:2017年

 

この絵本はまずはじめに、ボタンの絵が提示されます。

そして、「このえほんには、1つだけルールがあるよ それは、 “ぜったいにおしちゃダメ” ということ。」なんて言われちゃうんです。

ページをめくっていくごとに、おばけのラリーが、「ちょっとだけおしちゃいなよ!」なんて、そそのかしてくる。誰もみていないよ!なんてしきりに説得してきます。

ダメって言われると…、、、。押したくなりますよねえ?

誘惑に負けてボタンを押しちゃうと、今度は「本を振って!」「ラリーのお腹をこすって!」と指令が。子どもは絵本の指令にまた真剣に取り組みます。その楽しそうなこと!読んでいる大人も、子どもが十分楽しめるよう、ボタンを押すタイミングを計ったり、誘導したりしちゃうんですよねえ。それで、大人と子どもが一体になって、楽しめちゃうんです。

子どもウケ抜群というのはそこにあります。子どもの行動に沿って話が進み、読んでいる子どもがあたかも絵本の主人公になったつもりが味わえます。絵本だけど、ゲームのような、自分が能動的に楽しめる、そして、大人も同じ目線でいてくれる。ほかにはない体験ではないでしょうか。

作者ビル・コッター氏と絵本がうまれたきっかけについて


「ぜったいにおしちゃだめ?」の作者ビル・コッターさんはアメリカのオハイオ州出身。3人兄弟の真ん中で、小さいときから絵が好きだったそう。家の教育方針で、1日30分しかテレビが見られなかったため、暇さえあれば絵を描いていたと言います。その後、メリーランド・インスティテュート・カレッジ・オブ・アート(MICA)に進学。卒業後は進路の決まらないまま、とりあえずニューヨークへ出たといいます。

ニューヨークへ出たのち、アートを子どもに教える職へ就き、5年間ほど働きます。そこで、本に触れたりする絵本だと、子どもが飽きずに楽しむなど、子どもたちが好む絵本の傾向について気づいたそう。この絵本に出てくる「ラリー」も、生徒たちのアドバイスで改良を加えたそうです。

そのころ、住んでいたアパートの階下に住む女性が、偶然出版エージェントをしていたという出会いに恵まれます。そこでアドバイスを受けながら絵本制作をし、「ぜったいにおしちゃダメ?」の原型で太鼓判をもらって、複数の出版社へ送ってみたそうです。

その後2016年、シカゴのSourcebooksより『Don’t Touch This Book!(ぜったいにさわっちゃダメ?』を出版、ベストセラーになります。現在は故郷に戻り、執筆活動をしているそうです。

まだまだ続く!「ぜったいにだめ」続編シリーズ

「シリーズ第2弾「ぜったいにさわっちゃダメ?」も日本語版発売!


2019年1月9日に、満を持しての登場がシリーズ第2弾「ぜったいにさわっちゃダメ?」です!
今回は、ラリーが「まほうの本」を持っていて、それにさわっちゃダメ!ということで進むお話です。さわるとザラザラしていたり、また、指紋が残りにくい加工もしてあります!
こちらも面白そうですね!

「ぜったいにさわっちゃダメ?」

  • 作・絵:ビル・コッター
  • 出版社:サンクチュアリ出版
  • 発行:2019年

このほか、日本語訳はまだ出版されていませんが、英語では、

ハロウィンバージョン

クリスマスバージョン

もあるようです!
こちらに関しては日本語訳が出るのか情報はないですが、出るなら面白そうですね。

 

参考:
サンクチュアリ出版
https://sanctuarybooks.jp/webmag/20190125-2476.html

コメント