だるまちゃんとてんぐちゃん(かこさとしの絵本)のあらすじは?対象年齢や感想も紹介!

だるまちゃんとてんぐちゃん 絵本

我が子に読むとニコニコして好評だった絵本を紹介します♪

だるまちゃんとてんぐちゃんについて

「だるまちゃんとてんぐちゃん」は、絵本作家かこさとし(加古里子)が1967年に出版した絵本。
以降複数続くだるまちゃんシリーズの一番最初の絵本になります。

あらすじは?

小さいだるまちゃんと、小さいてんぐちゃんがいました。

だるまちゃんは、てんぐちゃんの手にしているうちわをみて、「いいものだね」と言い、うちに帰って、「てんぐちゃんのようなうちわがほしいよう」と言いました。おおきいだるまどんが、たくさんうちわをだしてくれましたが、「こんなうちわじゃないんだけどな」といい、いいことを思いつきました。

だるまちゃんのヤツデの葉っぱのうちわを見て、てんぐちゃんは褒めましたが、だるまちゃんは今度は帽子が気になる様子。うちに帰って、帽子が欲しいと言うと、おおきいだるまどんはまたたくさん帽子をだしてくれました。しかし「こんな帽子じゃないんだけどな」といい、いいことを思いつきました。

だるまちゃんのお椀をかぶった帽子を見て、てんぐちゃんは褒めましたが、だるまちゃんは今度は履物が気になります。家に帰っておおきいだるまどんに履物を出してもらうものの、「ぼくの欲しいのはちがう」と、いいことを思いつきました。

おもちゃのまないたをひもで結んで履いただるまちゃん。ほめられたその時、天狗ちゃんの長い鼻先にトンボが止まりました。「いい鼻をもっているなあ」と、うちに帰っておおきなだるまどんに「とんぼやちょうちょがとまって、てんぐちゃんは赤だけど、僕は何色でもいいはなが欲しい」と頼みました。するとおおきいだるまどんが揃えたのは、赤くて長い様々な「花」でした。

「咲いている花ではなくて、顔にある花だよ!」というと、おおきなだるまどんは、「ごめんごめん」と、餅をついて、長い鼻を作ってくれました。天狗ちゃんに鼻を見せると、スズメが飛んできて鼻に止まりました。「スズメがとまるなんて、一番いい鼻だね!」と、二人はニコニコして仲良く遊びました、というお話。

対象年齢は?

絵本自体には読んであげるなら3歳から、自分で読むなら小学校初級向き、とされています。うちの子は2歳半ですが、読んであげると理解できたようで、真剣に聞いていました。特に、鼻と花の間違いのところは、わかるとにや~ッとしていました。

感想は?

8歳児
8歳児

鼻と花を間違えたのが面白かった。

6歳児
6歳児

おもちで鼻を作れるの?

4歳児
4歳児

とんぼとかスズメいいな!

2歳児
2歳児

…(真剣)…。

(花と間違えたあと)ニヤ~

鼻と花を間違えるという展開の部分が、親の私としては読んでいてとても面白かったのですが、読んでいるその時は子どもたちの反応は意外と薄めでした。と、いうのも、子どもたちは「あかい”はな”」のやりとりの前段階では花と間違われることを全く予想していなかったらしく、本当にびっくりした模様。鼻と花を間違われたということを消化するのにちょっと時間が必要だったみたいです。少したってから、2歳児も4歳児もニヤ~ッとしだしたので、理解してはいるようです。

人のものを欲しくなるというところは、最近うちの6歳児とよく重なります。うちでも「よそはよそ!」をよくやっているので、本人も心当たりがあるらしく、二度、三度とだるまちゃんが家に帰って「てんぐちゃんみたいな…」というにつれて、6歳児は笑いながらですけど、セリフのときに耳をふさいでました。

一方で私は…

私

帽子とか靴とかたっくさん並べてあって、絵本を一度読んだあとも二度三度とページを開いて楽しめるな

と思いました。

かこさとしが帽子・靴などたくさん種類を描く理由は?

この作品もですが、かこさとしさんのもうひとつの代表シリーズ「からすのぱんやさん」でも、いろんなパンなどが並べてあるページがあります。こういった、種類を集めることについては、NHK「日曜美術館」の放送で、作者本人が触れていました。

それは、「戦争中は選択肢がなかったから子供達にはたくさんの選択肢の中から一番好きなものを見つけてほしい」ということ。

戦時中を生きた、かこさんの経験からの思いがこめられているんですね。ものを選ぶことができるということが、どんなに素晴らしいことなのか、ということが現代を生きる我々に向けたメッセージなのでしょう。

だるまちゃんとてんぐちゃんのグッズは?


(絵本ナビ)
表紙絵を利用した子ども服の取り扱いがありました!とってもかわいいですね。

(楽天)
ミニタオルもありました。最後のシーンですね。

(楽天)

やっぱりこの笑顔!ダルマといったら怖い顔のイメージですが、だるまちゃん、となるとこのニコニコ顔ですよね!

だるまちゃんシリーズは何作ある?

だるまちゃんシリーズは作者のかこ先生が生涯描いていたシリーズになります。2019年現在、だるまちゃんとてんぐちゃんを含め11冊あるようです。

  • だるまちゃんとてんぐちゃん(1967年)
  • だるまちゃんとかみなりちゃん(1968年)
  • だるまちゃんとうさぎちゃん(1972年)
  • だるまちゃんととらのこちゃん(1984年)
  • だるまちゃんとだいこくちゃん(1991年)
  • だるまちゃんとてんじんちゃん(2003年)
  • だるまちゃんとやまんめちゃん(2006年)
  • だるまちゃんとにおうちゃん(2016年)
  • だるまちゃんとかまどんちゃん(2018年)
  • だるまちゃんとキジムナちゃん(2018年)
  • だるまちゃんとはやたちゃん(2018年)

いつの間にかたくさん出版されていました。制覇してみます!

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