こちらのページでは、日テレ「nextクリエイター」(2019年1月31日)でも紹介された佐藤ねじさんと、顔ハメ絵本について紹介します。
アートディレクター・佐藤ねじさんとは?
佐藤ねじさんとは?大学や経歴は?
佐藤ねじさんというクリエイターをご存知でしょうか。
主にWEBでの作品を手がけられている方で、「しゃべる名刺」「変なWEBメディア」など、新しい表現方法に取り組まれています。それら作品は、グッドデザイン賞BEST100、文化庁メディア芸術祭等でグランプリなどで評価され、今注目されているクリエイターの一人です。
彼の簡単なプロフィールは以下のとおり。
佐藤ねじ
1982年愛知県生まれ。名古屋芸術大学デザイン科卒業。
上京後、デザイン事務所へ入社し、デザイナーとして働きつつ、「佐藤ねじ」名義で作品を発表。その後、インターネット会社「面白法人カヤック」のアートディレクターを務める。
2016年独立し、「株式会社ブルーパドル」を設立。
そんなねじさんは、お子さんの誕生をきっかけに、子ども主体となるアート作品を多く作成されています。最近では、「5歳児が値段を決める美術館」がSNS上で話題となり、9億7万8千円がつけられたティラノサウルスの絵など、忘れられた子ども時代の価値観を見せてくれるその発想の面白さに、賞賛が集まりました。
設立した会社「ブルーパドル」の意味とは?ねじさんの発想のスタンス
ねじさんの発言記事をみると、以下のような発言があります。
「ブルーオーシャン=競合のいない領域」は、実際問題、なかなか見つけることができません。
(中略)
でも、多くの人は見逃してしまいますが、「レッドオーシャン=競争の激しい既存の領域」を拡大すると、「ブルーパドル=水たまり」がどこかにあります。
(中略)
たとえ小さなアイデアでも、新しいアイデアには「価値」がある。
それに、ブルーパドルの中にも、たまには大きなブルーオーシャンにつながる秘境が見つかるかもしれません。企画めし「2016.12.19佐藤ねじさんによる「発明の企画」レポート!」https://kikakumeshi.jp/news/article161219.html
作品づくりも、“空いている土俵を耕す”というテーマで行っているそうなので、徹底して小さなアイデアを探すことを目指しているみたいですね。
そして2019年2月には「ブルーパドル」は、ギルト化し、全員フリーランスになることが発表されています。今後のねじさんの挑戦も目が離せません!
佐藤ねじさんの奥さんはどんな方?お子さんは?
佐藤ねじさんの奥さんは、現在おもちゃ作家として活動する、佐藤蕗(ふき)さんです。
1982年愛知県生まれ、多摩美術大学卒業。
店舗設計会社、建築設計事務所勤務を経て、第一子出産を機にフリーランスに。育児をしながら作っていたおもちゃが反響を呼び、デザイナー、イラストレーターの活動のかたわら、造形作家として、雑誌、web、テレビで活躍中。
ねじさんと蕗さんの間には長男さんがいて、2018年12月時点で小学校1年生です。彼が、「息子シリーズ」の数々の作品のクリエイターというわけですね。
蕗さんがつくる手作りおもちゃはこの息子さんの成長に合わせて作られています。ペットボトルや牛乳パックだったり、布を素材にして作られているものが多いですが、中には、佐藤ねじさんのデジタルプログラミングしたものを組み込んだ合作ものもあります。
佐藤ねじさん・蕗さん夫婦の顔ハメ絵本について!
顔ハメ絵本(1)「ももたろう」!ほかのバリエーションは?
そんな佐藤夫婦の作品で、親しみやすい作品のひとつといえるのが顔ハメ絵本!
顔からかぶって、自分自身が絵本になって、登場することができます。
「これぞ、本物のFacebookです。」なんて紹介されていますが、言い得て妙です。
なんだか、「欽ちゃんの仮装大賞」的ないでたちになっちゃってますが、参加型絵本という意味では、かなり画期的です。ん?でも顔ハメちゃったら、文章見られないですね。鏡を見ながら読むのでしょうか。
とにかく、こちらの本の面白さは、ずっと、顔を入れたまま話を進めることができるってところです。
桃を見つけたおばあさん、桃から生まれた桃太郎、成長した桃太郎、きびだんご(!)、鬼、宝(!)…と、ページをめくるごとになりきることができます。
最後のページは、何かをたくらむサルの顔がクローズアップして、「つづく」で終わっています。
…ということは、つづくってあるってことは、続くのでしょうか?
顔ハメ絵本(1)ってあるってことは、他の物語もあるのでしょうか?
そんな思わせぶりなことがねじさんや蕗さんのホームページにもありますが………
その後の情報がありません…。
(2)や(3)は、ご家族だけで楽しまれているのでしょうか?あるとしたら見てみたいですね。
一般販売は?通販しているの?
こちらの作品はアート作品として作られたようです。
そのため、今のところ販売はないようです。
販売したら売れそうと思うのは私だけでしょうか?発売されたら欲しいと思いますが…。
(でも販売されるんだったら、やっぱり鏡見ながらお話読まなきゃいけないでしょうね)
一般に入手できる顔はめ絵本は?
ということで、書店やネットで買うことができる、顔ハメ絵本を探してみました。
とっておきシーンで顔ハメができる!「かおはめえほん むかしばなし」
「へんしん!かおはめえほん むかしばなし」
- 作:ささがわいさむ
- 絵:たがわひでき
- 出版社:学研プラス
- 発行:2018年
こちらは、物語の途中、左ページが折れ曲がっているページがあり、そこを開くと穴が空いていて、顔をはめ込めるというものですね。それぞれの物語の一番のシーンで、顔ハメができます。
ももたろう、しらゆきひめ、うらしまたろう、いっすんぼうし、さんびきのこぶたがあります。
絵はNHKの子ども番組「シャキーン!」のイラストなどを手がけてきた、田川秀樹さんによるもので、とてもユニークです。
顔ハメ看板がおうちに!「かおはめえほん たすけてー!」
「かおはめえほん たすけてー!」
-
- 作・絵:岡本よしろう
- 出版社:あかね書房
- 発行:2018年
こちらは、絵本を開くと、見開きで縦長に絵が描いてあり、複数の王子に言い寄られている姫君や、オバケに囲まれた青年、ワニに食べられそうなサルや食べられそうな巻きずし(!)まで、いろんなシーンの絵が見開き毎に楽しめます。どれも「たすけてー!」な状況ですが、言い寄られるお姫様だと「えらべな~い」、オバケに囲まれた青年は「ここはどこ?」など、もう一言ずつ、言葉も添えられています。物語というよりは、まさに顔出し看板的な感覚で楽しめます。インスタなどにも面白いと思います。
頭部分をはめる「おでこはめえほん」も!
「おでこはめえほん1 けっこんしき」
- 作・絵:鈴木のりたけ
- 出版社:ブロンズ新社
- 発行:2017年
こちらは絵本を閉じていると、ちょうど左下が欠けている形になっています。
絵本を開くと、ちょうど顔部分が半円状にくり抜かれているんですね。そこにおでこを当てると、様々な絵を「かぶる」ことができます。お嫁さんやちょんまげの殿様、宇宙人などがあります。お話という形式ではないですが、花嫁のページだと、「きょうはめでたいけっこんしき。はなよめさんはにっこりえがお」というような一文も添えられています。繊細に描かれたリアルなイラストなので、顔を並べても馴染みます。
個人的には、作者の鈴木のりたけさんは、線太のギャグ漫画っぽい絵を描くイメージがあったので、繊細なイラストにビックリでした。
人気だったため、第2弾も出ています。
「おでこはめえほん2 はくぶつかん」
- 作・絵:鈴木のりたけ
- 出版社:ブロンズ新社
- 発行:2018年
こちらは恐竜などの絵が楽しめます。恐竜に食べられた感じになりますね。
こんなおもしろ絵本で楽しむのもいいですね♪
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