先日、図書館で3歳の娘が「これ読みたい」と、持ってきた本が「とべバッタ」という絵本でした。表紙全面に描かれたバッタがインパクト大。読んでみるとシンプルな話で、面白かったようなので紹介します。
とべバッタとは
「とべバッタ」は、田島征三による絵本。1988年に偕成社より出版されました。第11回絵本にっぽん賞受賞のほか、第38回小学館絵画賞や、年鑑イラストレーション作家賞などを受賞しています。
あらすじは?
うっちん☆さんによる写真ACからの写真
茂みのなかにバッタが一匹隠れ住んでいた。そこには恐ろしいものたちが、バッタを食べてしまおうと狙っており、バッタはびくびくしながら暮らしていた。
しかしバッタは怯えながらいきていくのが嫌になり、ある日決意し、大きな石の上で悠々と日向ぼっこを始めた。やはりヘビやカマキリに見つかり、襲い掛かってきた。
バッタは死に物狂いで跳んだ。バッタはヘビをへこまし、カマキリをバラバラにして、クモをめちゃめちゃにし、鳥も鉄砲に当たったかと思うほど。バッタは雲を引き破り何よりも高く上り詰めたが、下へ落ちていった。するとバッタは背中に一度も使ったことのない羽があることに気づいた。もうだめかと思ったとき、羽をばたつかせると浮き上がった。その飛び方を見てトンボやチョウがはやし立てたが、バッタは自分の力で飛んだのが嬉しくて、自分の行きたい方へ飛んで行った。荒地を越え、遥かへ飛んで行った。
というお話。
対象年齢は?
偕成社のホームページによると、「4歳から」とされています。
しかしシンプルなストーリーなので、うちの3歳児も楽しめていました。何より、絵の迫力を楽しむ作品と思うので、3歳からでも読んであげられると思います。
感想は?

カマキリやクモがバラバラになって結構残酷

カマキリの顔が怖い。

カマキリとかやっつけて面白かった

バッタが飛んで行ったね
といった具合。やはりどちらかというと男の子のほうが虫などが出てくるので、楽しんで読んでいました。絵の迫力が強く、とりわけクモやカマキリがバラバラにされていたりする表現が、なかなか他に見ない感じでした。残酷ではありますがまあ…虫を殺すとこんな感じにはなるので、変に隠すより直視することも必要かな?と思います。うちの女の子は虫とかは嫌いですが、絵本は絵本なりに楽しんでいました。
一方私は…

常識をやぶって飛ぶことに挑戦する系…「かもめのジョナサン」のようなお話だわ
と思いました。敵を蹴散らすところもさるとこながら、バッタの運命に逆らって挑戦していくという姿勢が、1970年代に世界的にはやった「かもめのジョナサン(リチャード・バック作・五木寛之訳)」のような話で面白かったです。
とべバッタまとめ
大迫力の絵で子どもも楽しめるほか、意外と深い話で、大人も面白いお話でした。
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