吉永拓哉(ブラジル番長)のプロフィール!結婚は?絵本作家の弟も解説!

兄弟 絵本

こちらのページでは、吉永拓哉(ブラジル番長)さんのご家族についてのほか、弟であるよしながこうたくさんが兄や家族をモデルに描いた絵本を紹介します。

吉永拓哉氏の経歴について!

吉永拓哉さんは1977年福岡市生まれのジャーナリストです。

少年の頃からヤンキーの道へ進み、中学卒業後は暴走族の副総長をつとめ、19歳の時には暴走族同士の喧嘩が原因でとうとう少年院に入ることになります。そこで待っていた規律だらけの暮らしに戸惑いますが、その間、毎日課された作文や日記で、文章能力がメキメキと上がっていったようです

20歳で院を出所後は、自身も20代のころ南米を放浪していたという父親の勧めでエクアドルへ渡航。日本人の移民が経営するバナナ農園などで働き、その後もペルーやブラジルで働きながら旅を続け、危ない目に遭いつつも、現地に移住した日本人のたくましい姿を見て、色々思いを改めていったといいます。

そして2000年に一時帰国。非行少年の更生支援団体や、南米の物産販売会社を設立するなど行動を起こします。

2001年、大好きになったブラジルの永住権を得るため再度渡ります。この頃、軍事収容所に軟禁されていたペルーのアルベルト・フジモリ大統領に面会、無実を訴え記事にします。そのときの信頼があったのか、2002年、元大統領が福岡訪問の際はSPをしていたそうです。一方、ジャーナリストとして、ペルーやブラジルに暮らす日本人の取材をし、まとめるなど活動をしています。

2004年にはブラジルの永住権を獲得、そして日本人向けの邦字新聞「サンパウロ新聞」に入社します。記者として働き、2006年にはサンパウロ新聞社福岡支局を設立。「日本と南米の架け橋になりたい」と、駆け回ります。

2008年には「ヤンキー記者、南米を行く」を出版し、半生を語っています。

「ブラジル番長」として活躍、結婚は?

現在は福岡の繁華街「親不孝通り」の清掃活動をしたり、町内会長を務めたりと、社会的活動をされています。また、弟の出版した絵本「給食番長」にちなみ、誰からともなく呼ばれるようになった「ブラジル番長」という名で、ローカル番組にも出演し、親しまれています。

ちなみに結婚は2010年にされているようですが、お相手やお子さん等、詳細はわかりませんでした。ただ、2014年のブログで、2013年末に、全面禁煙の自宅ベランダでタバコを吸ったことに、嫁が激怒し、ベランダに締め出されたというエピソードが語られているので、なかなかの恐妻家なのかもしれませんね。

吉永拓哉氏の弟よしながこうたく氏とは

吉永拓哉さんは、弟が絵本作家のよしながこうたくさん、妹にアーティストとして活動されているYURIさんがいます。福岡を拠点にSTUDIO edomachoとして兄弟で事務所を設立してアーティスト3兄弟として活動されています。

なかでも、弟のよしながこうたく氏は、「給食番長」シリーズで、子どもたちから絶大な人気があります。拓哉氏は1977年生まれ、こうたく氏は1979年生まれで2つ年が離れています。こうたく氏もまた、10代の頃より南米を訪れ、死生観を培ったと過去のインタビューで述べているので、家族で南米と深いかかわりがあるようですね。

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吉永拓哉の子ども時代を描いた「ぼくの兄ちゃん」

そんなこうたく氏が、兄の拓哉氏をモデルに描いた絵本が「ぼくの兄ちゃん」です。

「グズグズなくな!おれみたいな強い男にはなれないぞ!」
ぼくの名前はこうた。兄ちゃんの名前はたくや。ぼくは知っている。兄ちゃんがほんとうはこわがりだってことを。

 

…という、ワガママな兄ちゃんに振り回されちゃうお話です。

たくやにこうた(こうたくさんと思われる)と、名前からそのまんまですね。オバケが出てきて兄弟二人でオバケの世界にいっちゃう、子どもの絵本ならではのお話ではあるのですが、兄弟2人の関係性がみてとれます。

クレヨンでの落書きを兄に頼まれて、自分で書けばいいじゃない、と弟のこうたは言うのですが、「こうたのほうが絵がうまいから、かいてほしいんだよ!」といわれ、嘆きつつも、「でもほめられると、ぼくはついついかいてしまう。くそう、にいちゃんめ」といった展開を、ほほえましく見てしまいます。きっと、こういった兄弟関係なのでしょう。

そして、絵本の最後はこう締めくくられます。

「神様、ぼくはいったいいつまで、兄ちゃんの弟なんでしょうか…。」

この兄弟に限らず、兄弟ってこんなものではあると思うのですが…、実際のモデルである拓哉氏とこうたく氏がわかって読むと、なお面白いです。番長体質の兄と、絵が上手な弟。兄がやんちゃだと下は大変ですよね。でも、憎めない、というのが読んでいると伝わってきます。

そして、この本はさらに、実際の吉永兄弟を紐付けるものがあります。

絵本をまずめくった表紙裏のところに、「吉永家のみんな」として、実際であろう吉永家のメンバーがイラストとともに書かれています。名前や出身地、特技まで!父の特技が「ブラジルりょこう」なのには、色々知るとなるほどね!と思っちゃいます。そして、巻末には、実際の幼いころの吉永三兄弟であろう白黒写真もあります。絵本なのですが、実際の(キャラが濃い)モデルがいる、そんな本です。

「ぼくの兄ちゃん」

  • 作・絵:よしながこうたく
  • 出版社:PHP研究所
  • 発行:2013年
【主人公】こうた(男)
【準主役】たくや(男)
【脇役】お母さん
【モブ】お父さん、ゆり(妹)

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