子どもたちが外国の絵本には珍しく、「かわいい~!」とハマった絵本を紹介します。
ラチとらいおんについて
「ラチとらいおん」(原題:Laci és az oroszlán)は、ハンガリーのマレーク・ベロニカさんが1961年に描いた絵本。日本では、1965年に福音館書店から 徳永康元さんによる訳で日本語訳が出されました。
ドイツ語や英語によるものも出されていますが、日本では特に愛されているそうです。
「ラチとらいおん」
- 作・絵:マレーク・ベロニカ
- 訳:徳永康元
- 出版社:福音館書店
- 発行:1965年
あらすじは?
ラチは弱虫な男の子。
犬を見ると逃げ出すし、暗い部屋には怖くて入ることができません。友達にも仲間はずれにされています。そんなある日、憧れていたライオンに出会います。その日から、毎朝いっしょに体操をして、強くなるためにライオンの特訓を受けます。
「僕にはらいおんがついている」と思うことでラチは今まで怖かったことも克服、上級生にも立ち向かいます。
上級生に勝ったラチは、らいおんにお礼を言おうとすると…それはりんごでした。
置き手紙があり、らいおんは去ってしまいました。でも大丈夫、ラチは強くなったのですから。…というお話。
感想は?
面白かった!
らいおんがかわいいね!
らいおんはりんごが変身したやつなのかな?
ライオン!(と、いっしょに体操をしようとする)
といった具合でした。
8歳児はわかりやすいお話で、ゆったりと読めたようです。
6歳児は、ライオンが可愛いと気に入ってました。
この絵本を特に気に入ってたのが4歳児。らいおんがもとからリンゴだったのか、リンゴを置いてらいおんが去ったのか、この部分は、その子その子で捉え方は違うと思います。うちの子は、りんごに変身した、と言ってました。
2歳児は、途中らいおんが体操といって色々ポーズをとるページがあって、そこで体を動かしていました。しかしまだちょっと理解するには早いのか、最後までは聞けませんでした。
私は…
ドラえもんがすぐ去って効果的なバージョン。
いるのが当たり前になっちゃいけないしね。
と勝手に思いました。
いじめられっ子が何かをきっかけに強くなるという構図が日本人になじみやすく、日本でこのお話が愛されているゆえんなんだろうと思いました。何より、らいおんが可愛いし。
対象年齢は?
福音館書店のホームページには、読んであげるなら4才から、自分で読むなら小学低学年からとあります。4歳に読むと、よく理解してしかも楽しんでいました。
英語版はある?
この絵本は、もともとはハンガリー語で描かれたものです。その後、ドイツやイギリスで出版されました。
イギリスでは「Tommy and the lion」として出版されましたが、現在入手が困難のようです。
ラチはトミーになっているんですね。
グッズは?
割と最近まで、ぬいぐるみが出ていましたが、現在品切れのようです。再販してほしいですね!
また何かグッズが出たらこちらで紹介しますね!
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