こちらのページでは、杉上佐智枝アナの持つ資格・絵本専門士についてと、世界一受けたい授業(2019年1月26日放送)で、彼女がオススメした絵本を紹介します。
日テレアナウンサー杉上佐智枝とは?なぜ絵本なのか?
杉上佐智枝さんの経歴
杉上佐智枝さんは、1978年東京都出身の日本テレビアナウンサーです。父親の仕事の関係で、幼少時をイギリスやドイツで生活し、訪れた国は約30か国に及ぶ帰国子女です。早稲田大学第一文学部卒業後、2001年日本テレビに入社、同期に西尾由佳理アナや森圭介アナがいます。「PON!」のMCを担当されていたほか、現在は「情報ライブ ミヤネ屋」を隔週で担当するなど、活躍されています。
プライベートでは2006年に一般男性と結婚、2011年9月より第一子の産休に入り、12月に出産、2013年4月に産休から復帰。その後第2子は2015年3月に出産、2017年1月に復帰しています。
2018年5月に「絵本専門士」の資格を取得しました。
なぜ彼女は絵本の資格を取ったのか?
絵本の資格を志したのは、第2子を出産してから、これからは恩返しの人生だ、と強く意識したからだそう。
「絵本は“社会を知る窓”だと強く感じています。LGBT、広い世界、戦争…1000の言葉より一冊の絵本との出会いが子供の世界を広げてくれる」と彼女は言います。また、「肩書の重さに恥じないよう、生涯勉強を続けると同時に、テレビ屋だからできることを模索していこうと決意しています」と、インタビューで語っています。
テレビの仕事をする方だからこそ、絵本を紹介することに対して、まじめに取り組もうとされているのがわかりますね。
そもそも絵本専門士ってどんな資格?
絵本専門士とは、平成26年度に国立青少年教育振興機構が設立した民間の資格で、絵本に関する高度な知識、技能及び感性を備えた絵本の専門家です。絵本専門士の称号を得るには、30コマの授業(1コマあたり90~120分)において一定の成績を修めるとともに、全授業終了時の修了課題において絵本専門士として必要な資質・能力を満たしていると評価されることが必要とのことです。
希望者は多く、倍率は10倍にもなる人気の資格です。
受講資格には絵本に関する活動の実務経験がいる
受講料は50,000円で、6月・8月・10月・12月・1月の2日間ずつ、計10日間、東京都の国立オリンピック記念青少年総合センターにて講習が行われます。
しかし、受講資格は厳しく、以下のいずれかの条件がいるそうです。
・子供や絵本に関連する資格を有する者
・絵本に関わる実務について、原則として3年以上の経験を有する者
・絵本に関わる活動に携わり、原則として3年以上の経験を有する者
・絵本学や児童文学、美術について研究実績を有する者 等
実務経験がなければ、受講資格さえ得られないみたいで、一般の人には難しいですね。そのため、資格者は教師・保育士や、出版関係の方が多いようです。
彼女が紹介する2019年読んでほしい絵本4冊!
杉上アナが番組のなかでオススメした絵本を紹介します。
ぜったいにおしちゃダメ?
「ぜったいにおしちゃだめ?」
- 作・絵:ビル・コッター
- 出版社:サンクチュアリ出版
- 発行:2017年
おしっこちょっぴりもれたろう
「おしっこちょっぴりもれたろう」
- 作・絵:ヨシタケシンスケ
- 出版社:PHP研究所
- 発行:2018年
たべてあげる
嫌いなものを食べたくないりょうたの前に現れた小さいりょうた。「たべてあげる」ときらいなものを食べ続けた小さなりょうたは次第に大きくなり…というお話。
SNSでも怖いと話題になった絵本ですが、作者のふくべさん曰く、「本来、日本の昔話やグリム童話など子ども向けの話というのは相当に怖いもの。子どもには怖いものが必要。自分の理解を超えた恐ろしい存在がいたほうがまっすぐ育つ」とのことです。う~む一理ある。
「たべてあげる」
- 作:ふくべあきひろ
- 絵:おおのこうへい
- 出版社:教育画劇
- 発行:2011年
【脇役】(小さい)りょうた
どんなかんじかなあ
目のみえない子、親を震災で亡くした子、それぞれの状況をどんなかんじかなあ…と想像する話。
「どんなかんじかなあ」
- 作:中山千夏
- 絵:和田誠
- 出版社:自由国民社
- 発行:2005年
どれも子どもだけではなく、大人が読んでも楽しめる絵本ばかりですね。
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