わたしのワンピース(絵本)のストーリーのあらすじについて!対象年齢も解説!

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こちらのページでは、定番の絵本として人気の「わたしのワンピース」について紹介します。

「わたしのワンピース」について

わたしのワンピースとは

「わたしのワンピース」は、にしまきかやこさんによる絵本です。主人公のウサギが訪れた場所それぞれの柄に変化するワンピースを描いたお話で、 1969年に出版以降、ベストセラーになっています。全国学校図書館協議会や日本図書館協会などの指定図書にも選定されています。

「わたしのワンピース」

  • 作・絵:にしまきかやこ
  • 出版社:こぐま社
  • 発行:1969年

ストーリーのあらすじは?

真っ白なきれが、空から落ちてきました。白いウサギは、ミシンをカタカタ鳴らし、ワンピースを作ります。出来上がったワンピースを着て、ウサギはラララン、ロロロンと外を歩きます。花畑の中を散歩すると、白いワンピースは花模様に変化します。

次に雨が降ってくると、水玉模様。それから、麦畑のような草の実生い茂る場所を通ると、草の実模様に変わり、その草の実を小鳥が食べにきて、小鳥模様に、それからウサギは空を駆けワンピースは虹模様に、その後夕焼け模様でウサギは眠くなり、星空でウサギは寝てしまいます。

翌朝ウサギが目を覚ますと、ワンピースは星柄になっていました。ウサギはそうして帰ってゆくのでした…。というお話。

読み聞かせの対象年齢は?

出版元であるこぐま社によると、3歳から5歳ごろまでとされています。

そこで2歳になったばかりのわが子に読んでみると、まあ内容は十分理解したとはいえませんが、ミシンカタカタ、や、ララランロロロン、という音の響きを楽しそうにしていたので、音を聞く感じで2歳頃からでもいけると思います。4歳児は男の子ですが、意外と面白かったようで、読んでいて「次は〇〇の柄になるよ!」と予想して楽しそうにしてました。女の子6歳児はやはり、いろんな柄のワンピース、という点がとても気に入ったようです。

作者本人が語る「わたしのワンピース」制作秘話とは

人気が出てくるきっかけとは

この本が発表された1969年頃は絵本というと、名作や民話をもとにしたりと、ストーリーで見せるものが多かったといいます。そんな中で作者の西巻茅子さんは、文章がなくとも、絵だけで楽しめる絵本を作りたいという思いから、この本を作られたそうです。

それこそ最初に出来上がったこの本の原型は文章はなく、絵だけで進んでいくものだったとか。しかしそういった内容だとなかなか当時の編集者の賛同が得られず、話し合いの結果、説明的な文は避けて短い文章のみを足すことにしたそう。そうして本が出版されて5,6年たった後、東京子ども図書館の方が、常に貸出中で「常に本棚にない本」として朝日新聞で紹介してから、人気が上がってきたのだといいます。

西巻さんの思いが子どもには確実に伝わっていた、ということを表す、素敵なエピソードですね。

わたしのワンピースのうまれた背景

ミシン画像

西巻さんの父親は絵描きさん、母親は洋裁の仕事をしていたそうです。

幼い頃から父親の絵をみてきて、「“いい絵”は何が違うんだろう、どうしたら“いい絵”が描けるんだろう」と西巻さんはずっと思ってきたそうです。ところが、子どもは何も教わらなくても“いい絵”を描ける、ということに気づき、絵本の仕事をするにあたって、技術を捨て、子どものときの感覚を取り戻して”素の絵”で描こう、と決めたそうです。

だから、西巻さんの絵には、ある意味原石のような味わい深い絵になっているんでしょうね。

また、母親がミシンでカタカタと縫物をする、というのが西巻さんの心象風景にあったからこそ、このお話が生まれたのでしょう。西巻さんはこの「わたしのワンピース」のほかにも、「ボタンのくに(なかむらしげお作・こぐま社)」「あいうえおはよう」(こぐま社)と、裁縫がキーワードになった作品を数多く出してらっしゃいます。

わたしのワンピースのような服って、実在するの?

光学迷彩画像

背景に溶け込むような洋服として研究が進んでいるのが、「光学迷彩スーツ」。カメレオンやタコなどが周りの色や柄に擬態するように、視覚的に対象をまわりの色に溶け込ませる技術です。

カメラで撮影した映像を、プロジェクタやLEDディスプレイなどを用いてマントや洋服に投影し、カモフラージュするというSFのような技術ですが、現在割と一定の効果が実現しているようです。

軍用だけでなく、コンピュータ技術による外科への支援分野などでも研究が進んでいるそう!

夢のある話も、結構実現可能なのかもしれません!

てれび絵本「わたしのワンピース」

NHKEテレでは、毎週月曜~金曜午前8時50分から5分間、少しCGを施した絵とともに、人気絵本を朗読する番組を放送しています。この「わたしのワンピース」も、たまに放送で見ることができます。

朗読は、「やさしい気持ち」など歌手として人気のCHARAさん。独特の語りで、話の世界に誘います。

わたしのワンピースのグッズは?

独特の可愛い柄のグッズが各種あります!子どもだけでなく、大人も持っているとラララン♪な気分になるかも!
※画像をクリックすると販売ページが表示されます。

着せ替えセット&絵本

タオルハンカチ

トートバッグ



ポーチ


わたしのワンピースまとめ

服の柄が色々変わるという夢のようなお話で、文章で語らずとも、感覚的に子どもは楽しめるようです。女の子だけでなく、男の子にも楽しめるベストセラー絵本でした!

 

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参考URL

mi:te 絵本作家インタビュー西巻茅子さん https://mi-te.kumon.ne.jp/contents/article/12-179/

絵本ナビ 「祝・絵本作家デビュー50周年!西巻茅子さんインタビュー」https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=326&pg=1

 

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