こちらのページでは、ハッピーセットの絵本ラッキーカレー(シゲタサヤカ)のあらすじと対象年齢について紹介します。
シゲタサヤカ「ラッキーカレー」とは
シゲタサヤカ作「ラッキーカレー」とは、マクドナルドのハッピーセットでもらえる絵本です。作品はオリジナルの内容で、2019年4月12日から2か月間の期間限定の配布予定です。なお、なくなり次第終了だそうです。
「ラッキーカレー」のあらすじ
ペコペコさんがある晩、仕事終わりに夕飯にしようと、鍋に残ったカレーとごはんを皿によそいました。と、らっきょうを忘れたのに気づき、席をいったん離れます。らっきょうを持って帰ってきたところ、なんと、皿の上のカレーがごっそりなくなっていました。窓際を見ると、ちょうど逃げ出そうとするカレーがいたのです!
ペコペコさんがひきとどめようとすると、カレーは「だっておじさん、どうせぼくを食べるんでしょ?」といいます。ペコペコさんは勢いで「たったべないよ!たべないからまって!」と言ってしまいます。ホッとしたカレーは「おじさんがいいひとでたすかっちゃった!ぼくはラッキーカレーだね!」といいますが、ペコペコさんのおなかは鳴ってしまいます。するとカレーは、「そうだ!お礼と言っちゃなんだけど、ぼくがカレーをつくってあげるよ!」と、てきぱきとカレーを作りました。
出来上がったカレーを一口食べると、とんでもなくおいしかったのです!ペコペコさんは実はカレー屋さん。「たのむ!あしたから俺の店で働いてくれ!」と頼みました。
翌朝から働き始めたカレーを見て、客は驚き怪訝な顔をしますが一口食べると「おいしい!」と笑顔があふれます。店は評判となり、お店の名前も変えちゃいました。その名も「ラッキーカレー」!新しい看板に自分が描かれたのをみたカレーは「ぼくがいる~!」と照れくさそうに笑ったのでした。
というお話。
読み聞かせの対象年齢と感想は?
こちらの本は、文はひらがなではありますが、文量が結構多めです。
ラッキーカレーをうちの4人の子に読んでみたところ…
面白かった~!「カレーがつくったカレーをカレーといっしょに食べる」だって笑!
カレーが逃げようとするところとか、動きが可愛いね
僕カレー大好き。(看板に描いてもらったシーンで)ぼくがいる~!だって。お店の看板に出てよかったね。
…(みんな笑ってるので合わせて笑っている)
という感想でした。
8歳の文が理解できる頃になってくると、「カレーがつくったカレーをカレーと…」など、文の面白さも楽しめるようです。6歳はカレーのキャラクターを気に入り、カレーが出てくるページがお気に入りでした。4歳は、最後にカレーを看板に描いてもらった場面がすごく気に入り、2歳児はまだよくわからないけれど、お姉ちゃんたちが楽しそうなので雰囲気で笑っていました。みんな終始ニマニマとしていました。
ちなみに大人の私なんかは、
カレーが動くんかい!液体じゃん!ってかいろいろ混ざり合ってるじゃん!
と突っ込みたくなりましたが、子どもたちは全くそこは意に介してなかったです。
え?ここはみんなスルーなの?と、読み聞かせてて思ったのでした。
あぁ…、大人の先入観ってコワイ。でも、逆にいえば、「カレーは擬人化しない」と思ってるそんな大人も楽しめるのがこのシゲタサヤカ作品なのかもしれません。
それと感心したのが、うちの4歳児と6歳児のふたりが、カレーが看板に描いてもらったのを見つけたサプライズのシーンがとっても嬉しそうだったこと。「ぼくがいる~!」のところを何度も真似していました。私なんかはペコペコさんの方に感情移入してしまってましたが、子どもたちは、カレーの方の気持ちに寄り添ってたみたいです(笑)。
ということで、個人的な対象年齢は3~4歳くらいからいけると思いました!
「ラッキーカレー」まとめ!
マクドナルドなのに商売敵でもあるカレーの話とは…。シゲタサヤカ姉さん、恐るべし、です。でも、あえてハンバーガーじゃないところが、販促のいやらしさがなくていいですね。
ちなみにわが町熊本にはリアルに「ラッキーカレー」というカレー屋さんがあります。カレー君がいたらいいのになあ。
作者については以下をチェック!
ハッピーセットの絵本に関しては以下も!
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