こちらのページでは、ホホホ座の一員であり、絵本「やましたくんはしゃべらない」の作者でもある山下賢二さんについて解説します。
山下賢二さんの経歴ーガケ書房からホホホ座まで
山下賢二さんとは、1972年京都府生まれ。書店の名であり、4人のメンバーがいる企画編集グループの名でもある「ホホホ座」の一員です。
では、経歴を見ていきましょう。
職歴と「ガケ書房」立ち上げまで
山下さんは大学受験で失敗し、18歳の時家出して横浜へ出ます。21歳のとき友達と写真雑誌「ハイキーン」を創刊。その後、アダルト雑誌の編集や古本屋店長、新刊書店勤務など職を転々とした後、2004年に京都市左京区に「ガケ書房」をオープンします。
このガケ書房は、外壁に車が突っ込んだインパクトある外観のお店でした。
店内には厳選した品ぞろえの書籍・雑誌が並ぶほか、店の一角を古本を売りたい人に提供する「貸し棚」や、催し物をしたい人にスペースを貸し出したりと、「売る」だけでなく、様々な人と本やその他を共有する書店を経営されていました。その店づくりは評判を呼び、全国から客が訪れる人気店へとなりました。
山下さんはこの「ガケ書房」を試行錯誤しながら営業した約11年を、「ガケ書房の頃」という本にまとめています。本屋を営業していく上での利益の話など、赤裸々に語っており、とても興味深い一冊となっています。
「ガケ書房の頃」
- 作:山下賢二
- 出版社:夏葉社
- 発行:2016年
ガケ書房から、ホホホ座へ移行した理由は
そのころ、山下さんは松本さんが経営している店が入居するビルの1階を紹介されます。「ここに引っ越してきたら?」と冗談半分で言われたものの、内覧して、ガケ書房を移転することを即決したそうです。
2015年、「わたしがカフェをはじめた日。」として本が完成、世に出ます。評判は上々で、その手ごたえに、「これからは、自分でつくったものでゴハンを食べていきたい」と、感じたそう。
現在は店舗としては、本を扱いつつも、もう本メインではやらない、と思っているとのこと。そのスタンスの違いが、ガケ書房からホホホ座へ生まれ変わった要因ですね。
「わたしがカフェをはじめた日。」
- 作・絵:ホホホ座
- 出版社:小学館
- 発行:2015年
子どもの頃のエピソードが絵本化「やましたくんはしゃべらない」
それは、小学校を卒業するまでは一言もしゃべらなかった、ということです。
4歳の時幼稚園に入園したときからなので、9年もの間に及びます。その間ずっと、外では一言もしゃべらず、ジェスチャーや筆談で、意思表示をしていたとのこと。しかし、家では家族と普通に会話していたそうです。
そんな生活も、中学入学のときに、解禁したそう。
「やましたくんはしゃべらない」
- 作:山下賢二
- 絵:中田いくみ
- 出版社:岩崎書店
- 発行:2018年
話の詳細は別ページにて
まとめ
書店経営から、編集側へシフトした山下さん。「ガケ書房の頃」、「やましたくんはしゃべらない」と、山下さんの経験を語った文章は人を惹き付けるものがあります。
今後も、山下さんの紡ぐ文章から目が離せません!
参考URL
greenz.jp「本を仕事にする、でも本に頼らない。「ガケ書房」改め「ホホホ座」山下賢二さんに聞く、もっと自由に“本を商う”方法」https://greenz.jp/2015/04/23/hohohoza/
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