毎年数千冊と出版される絵本。
そんな数ある絵本のなかで、親が頭を抱えて悩むのが、どのような絵本を子どもに与えるべきなのか、ということですよね。
子どもに与えるからには、やっぱり良書を読んで、心の糧にしてもらいたい!…ということで、絵本選びの指針としたい、各業界の推薦図書を集めてみました!
くもんの推薦図書
くもんでは、「うた200、読み聞かせ1万、賢い子」を掲げ、幼いうちから絵本を読むことを推奨しています。その絵本選びの参考に、「くもんのすいせん図書一覧表」を公開しています。この一覧表は、大人が子どもに読ませたい課題図書のリストではなく、さまざまなジャンルから人気が高い本や、名著と呼ばれる本を中心に0歳児から中学生以上の各段階まで合計650冊紹介したものとされており、手に入りにくい本などを考慮したうえで毎年ラインナップを改定しています。
ちなみに、4人のお子様全員を超難関の東大理Ⅲに合格させたことで有名な佐藤ママも、このくもんのすいせん図書を参考に一万冊を読ませたそうです!
この一覧表は、くもんのホームページから見ることができます。※ページなかほどの「くもんのすいせん図書一覧表」のPDFページでご覧いただけます。↓
全国学校図書館協議会「よい絵本」「絵本50」
acworksさんによる写真ACからの写真
公益社団法人 全国学校図書館協議会が、優れた絵本の普及と絵本読書の振興を目指して、毎年発表していた「よい絵本」。この「よい絵本」一覧は、第28回(2016年)選定をもって終了しましたが、2019年より、過去1年間に出版された絵本の中から絵本リスト「えほん50」を選定することとなりました。
「えほん50」は、1年間に出版されたものから選ばれたラインナップですが、2016年の「よい絵本」は、名作と呼ばれる定番絵本が多く含まれており、現在も非常に参考になります。
厚生労働省・児童福祉文化財「子どもたちに読んでほしい本」
heartsanさんによる写真ACからの写真
厚生労働省が、出版物、舞台芸術、映像・メディア等の作品について、子どもたちの健やかな育ちに役立てるよう推薦したもの。毎年改定しています。
日本国際児童図書評議会(JBBY)の「おすすめ!日本の子どもの本」
acworksさんによる写真ACからの写真
「子どもの本を通して国際理解を深め、世界に平和を」という国際児童図書評議会(IBBY)の理念に基づき、活動している日本支部(JBBY)。2015年から日本の絵本を海外の人に紹介する目的で「Japanese Children’s Books」というカタログを毎年出しており、それを日本語で読めるものとして「おすすめ!日本の子どもの本」も制作しているそう。
このカタログは会員となれば全ページ見ることができるようですが、一般の人でも、ホームぺージのデータベースから検索して絵本のラインナップを見ることができます。検索条件で「絵本」で絞って調べると、探しやすいです。比較的最近出版された絵本のなかから出てきます。
海外へオススメする、という視点からなのか、割と他の推薦図書では見ない絵本のラインナップになっていて、興味深いです。
絵本にっぽん賞・日本絵本賞
しみるけいさんによる写真ACからの写真
1978年から1992年まで開催されていた、「絵本にっぽん賞」(全国学校図書館協議会と読売新聞社主催)と、それを引き継ぐ形で1995年より開催された「日本絵本賞」(全国学校図書館協議会と毎日新聞社主催)。
現在の「日本絵本賞」は、「日本絵本賞大賞」「日本絵本賞」のほか、「日本絵本賞翻訳絵本賞」と、読者の投票で選ばれる「日本絵本賞読者賞【山田養蜂場賞】」があります。
絵本の玄人から見たラインナップで、「芸術的」の視点があるのが特徴。
日本絵本賞(1995~2019)はコチラ↓
日本絵本賞(2020~)はコチラ↓
MOE絵本屋さん大賞
JOYWORKさんによる写真ACからの写真
白泉社の絵本情報誌『月刊MOE』が、全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者3000人にアンケートを実施したうえで出されるランキング。読者により身近な、現場のプロに最も支持された絵本がわかります。
より子どもたちの感覚に近いラインナップと思います。
まとめ
絵本は、教育的なものから一見くだらなく見えるものまで、本当に幅広く、一概に「いい絵本」と「そうでない絵本」が言えません。
でも各業界の選定基準を知って、絵本選びの参考にすれば、割と目的に合った絵本と出会えるかもしれませんね。
コメント