こちらのページでは、ランドセルにまつわるお話の絵本を紹介します。
ランドセルの絵本を紹介!
ランドセルがやってきた
おじいちゃんからランドセルが届き、うみひこくんは中身を詰め込んで外に出ました。「よっいちねんせい!」「かっこいい!あおいランドセルだ」と、近所の人が声をかけてくれます。
おじぎして、ランドセルの中身が出てくるというお約束のシーンも出てくる、素朴で微笑ましい一冊。中川ひろたかと村上康成という大御所タッグによる絵本です。お隣のたけしくんは会話でだけですが出てきます。
「ランドセルがやってきた」
- 作:中川ひろたか
- 絵:村上康成
- 出版社:徳間書店
- 発行:2009年
【脇役】まさひこ(なかがわまさひこ・祖父)、たけしくんのおばあちゃん
【チョイ役※会話のなかだけ】たけしくん(男)
かぶとむしランドセル
おじいちゃんからランドセルが届いた!でも様子が変…。このかぶとむしランドセルは入学してからもいつのまにか高い木の上に登っていたり、大好きなタカコちゃんのスカートをめくったりと困った行動ばかり。「もう、おまえみたいなランドセル、いらない!」と、みっちゃんはランドセルを置いてきますが…。というお話。
「ふふふ、わしとおまえでがっこうのにんきものになるだに」と、しゃべることもできるふしぎなランドセルのハチャメチャストーリーです。でも、飛ぶことができるので、みんな羨ましがるようになります。入学以降も身近な存在のランドセルとして楽しめる作品。読書メーターの登録数が、他の本よりダントツ高かったです。
「かぶとむしランドセル」
-
- 作:ふくべあきひろ
- 絵:おおのこうへい
- 出版社:PHP研究所
- 発行:2013年
【脇役】かぶとむしランドセル
【チョイ役】タカコちゃん(女)
とのさま1ねんせい
まだまだ遊びたいというとのさまに、けらいは色々なランドセルを作ります…。
とのさまなのに一年生!?ちょんまげにランドセル!?と意外だけど、学校いやだいやだ、のところでは共感しちゃうと思いますし、色んな形のランドセルも眺めて楽しめると思います!
「とのさま1ねんせい」
- 作・絵:長野ヒデ子・本田カヨ子
- 出版社:あすなろ書房
- 発行:2017年
【脇役】けらい
みてよぴかぴかランドセル
買ったばかりの赤いランドセルを背負って外を歩いたかこちゃん。きつねの子やうさぎの子が出てきて「せおってみたいなあ」の言葉に、ちょっとだけ背負わせてあげます。するとねずみの子がでてきて背負いたいといいますが…。というお話。
きつねやうさぎの子も羨ましがるランドセル。ワクワク感をそのままに、空想を広げています。
「みてよ ぴかぴかランドセル」
- 作:あまんきみこ
- 絵:西巻茅子
- 出版社:福音館書店
- 発行:2011年
ぼくは一ねんせいだぞ!
ランドセルが届いてウキウキのけんちゃんは、背負って表に出ます。公園で胸を張って歩いていると、知った犬を見つけ、散歩していたところ…ランドセルがない!大急ぎで取りに戻りますが、そこにはなく…!というお話。
ランドセルを背負えることが嬉しい新一年生のお話です。結構文章が多めなので、新一年生が読むというよりは、読み聞かせ用に。脇役にひとつ上のとおるちゃん(男)、幼稚園の下の子ゆうこちゃんが出てきます。現代ではゆうこちゃんへのいたずらがちょっとひどい気もしますが、ゆうこちゃんのけなげさで救われます。
「ぼくは一ねんせいだぞ!」
- 作・絵:ふくだいわお
- 出版社:童心社
- 発行:1991年
【脇役】とおるちゃん(男)、ゆうこちゃん(女)
さくらいろのランドセル
仲良しのさなちゃんとらんちゃんはもうすぐ一年生。さくらいろのランドセルでお揃いにしよう!と約束しますが…。というお話。
お友達との約束と、おばあちゃんの思いに揺れる心を表現しています。でも、最後はにっこり。お互いだいすきなランドセルを手にします。
「さくらいろのランドセル」
- 作:さえぐさひろこ
- 絵:いしいつとむ
- 出版社:教育画劇
- 発行:2008年
【準主役】らん(女)
カイくんのランドセル
カイくんはおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に、ランドセルを買いに行きます。おじいちゃんとおばあちゃんの子ども時代は、ランドセルは無かったと言って、子ども時代の写真を見せてもらいました。ランドセルを買ってきたカイ君は、おじいちゃんとおばあちゃんにランドセルを背負わせてあげます…という話。それぞれの想いが詰まったランドセルです。
「カイくんのランドセル」
- 作:おかしゅうぞう
- 絵:ふじたひおこ
- 出版社:佼成出版社
- 発行:2011年
【脇役】おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん
番外)マンガ形式で大人気「ますだくんのランドセル」
もうすぐ1年生のわんぱくなけんちゃん。待ってれば黒いランドセル買ってもらえるよ、とおねえちゃんは言いますが、「でもぼくあかいのがいいなー」と、中学生になったおねえちゃんに赤いのを譲ってもらいます。「男のくせに」のクラスメイトの言葉はひとにらみして、けんちゃんは赤いランドセルで入学します。すると、青いランドセルの女の子みほがいて…。というお話。
とっても評価が高かったですが、マンガ形式なので番外編に。周りの意見に押されないのびのびしたけんちゃんの強さに読んでいてすがすがしい気持ちになります。6歳のわが子もすっごく楽しかったとしみじみ言ってました。
「ますだくんのランドセル」
- 作・絵:武田美穂
- 出版社:ポプラ社
- 発行:1995年
【脇役】みほ(なかやまみほ・女)、うえのおにいちゃん、したのおにいちゃん、おねえちゃん、えりこ(妹)
各サイトでの本のランキングは?
上記の8冊を各サイトでの評価に照らし合わせると以下のようになります。
絵本ナビでの評価順は?(2019年3月時点)
- ますだくんのランドセル (4.75)
- ランドセルがやってきた (4.66)
- とのさま1ねんせい (4.48)
- みてよぴかぴかランドセル (4.43)
- かぶとむしランドセル (4.3)
- ぼくはいちねんせいだぞ (4.16)
- カイくんのランドセル (4.07)
- さくらいろのランドセル (3.74)
読書メーターで登録数が多かった順は?
- ますだくんのランドセル (296)
- かぶとむしランドセル (207)
- ランドセルがやってきた (170)
- みてよぴかぴかランドセル (91)
- とのさま1ねんせい (74)
- ぼくはいちねんせいだぞ (59)
- さくらいろのランドセル (39)
- カイくんのランドセル (29)
アマゾンでの評価順は?
- さくらいろのランドセル(5)・とのさま1ねんせい(5)
- かぶとむしランドセル(4.8)
- ランドセルがやってきた(4.5)
- ますだくんのランドセル(4.2)
- ぼくはいちねんせいだぞ(4)
- カイくんのランドセル(3.9)
- みてよぴかぴかランドセル(3.7)
ランドセルの絵本まとめ!
ランドセルが届いた素朴な嬉しさを描いた本から、ヘンテコなランドセルの話まで、どれも新一年生向けのものばかりです!実は、それ以降の年代になると、舞台が児童書になっていくようです。文字を習い、自分で読めるようになってくる小学校入学以降は、絵本とのかかわり方が変わっていきます。大人が絵本を読み聞かせる最大のチャンスとして、小学校生活関連の絵本を親子で読むのもいいかもしれません。
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