こちらのページでは、さいとうしのぶさん作の絵本
「あっちゃんあがつくたべものあいうえお」の魅力と、かるたの紹介をしちゃいます♪
あっちゃんあがつく…自分の名前が必ず出てくる言葉遊び絵本
「あっちゃんあがつく あいすくりーむ
いっちゃんいがつく…」
と、50音順にずっと名前と同じ頭文字の、
食べ物の羅列が続いていく言葉遊びで人気のこの本。
ぱっちゃんや、をっちゃん、んっちゃんまであって、すべての名前を網羅!
とはいっても、頭文字一字なので、
りょうちゃんはりっちゃん、しょうちゃんはしっちゃんにはなってしまいますけどね。
それでも必ず一度は自分のページがおとずれる幸せは、他の絵本にはない魅力です。
そしてこの本の魅力は、なんといっても、可愛らしい絵柄です!
手足が生えて擬人化した食べ物が、コミカルに動き回り、
一ページめくるごとに色んな場面が繰り広げられています。
ほかのページとの関連があったりと、絵を読み込むと気づく
子ども好みの仕掛けもたくさん施されています。
あっちゃん、いっちゃん…といいながら、人物は出てこず、
絵柄はすべて食べ物ってのも面白いですね。
原案みねようさんと作者さいとうしのぶさんについて
「あっちゃんあがつく…♪」という歌、昔から聞いたことがある、
という方も多いのではないでしょうか。
「あっちゃんあがつくたべものあいうえお」は、原案がみねよう(峯陽)さんとなっています。
峯陽さんは、1932年生まれ、
「おばけなんてないさ」の作曲や、「ウンパッパ」の訳詞など、
作詞でも作曲でも、数多くの童謡を手掛けられている方です!
その方が作られた童謡に、作者のさいとうしのぶさんが出会って、
作られたのがこの「あっちゃんあがつくたべものあいうえお」です。
さいとうしのぶさんは、大阪府堺市に生まれ、嵯峨美術短期大学洋画科を卒業。
インテリアテキスタイルなどのデザイナーとして働いたのち
30歳の頃、インターナショナルアカデミー絵本教室で学び、
絵本作家として活動されていたそうです。
そのころ、学童保育所でアルバイトしていたときに、
こどもたちが歌っていた「あっちゃんあがつく…」の歌で、
こどもと絵本やかるたを手作りして遊んでいるのを聞いた出版社が、興味を持ち…
というのがこの本の生まれるきっかけ。
この本を出版するにあたって、
さいとうさんが峯さんに、食べ物を現代に合うよう一部変更していいか尋ねると、
「僕の詩は、歌っている人たちが自由に変えて良いんですよ」と、
快諾してくれたみたいです。
それで、「へるしーさらだ」が登場したり、「ぱっちゃん」等も登場する
今の充実の内容になったんですね!
正月はこれ!かわいい絵柄のたべものかるたで遊んじゃおう!
絵本はモチロンだけど、この「あっちゃんあがつく…」の言葉遊びの性質が、
本領発揮するのは、かるたかもしれません。
「ぱっちゃん」など濁音・半濁音まで入ったことで、
取り札の数69!たくさん楽しめます。
2,000円+税でインターネット、書店等で販売しています。
たこやき、とんかつ…など子どもの覚えやすい食べ物になぞらえてあるので、
ひらがなはまだ…という子も、いっしょになって遊べます。
初対面の相手でも自分や相手の名前の札を探して、そこから話が広がってゆくことでしょう!
参考:絵本ナビ https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=20
「あっちゃんあがつくたべものあいうえお」
原案:みねよう
作:さいとうしのぶ
出版社:リーブル
発行:2001年
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