またもりへ(エッツの絵本)のあらすじと感想について!「もりのなか」との関連は?

またもりへ 絵本

先日、名作だからということで手に取って子どもに読んでみた絵本「もりのなか」。

読んでみると、普段はのりもの図鑑ばかり読みたがる息子が思いのほか気に入ったらしく、翌日も「読んで」とせがんできたので、今度は「もりのなか」の続編である「またもりへ」を読んでみました。

そのあらすじと感想を解説します。

 

絵本「またもりへ」とは?

「またもりへ」は、1953年にアメリカの作家マリー・ホール・エッツが描いた絵本。1944年に出版された「in the forest(邦題・もりのなか、1963年翻訳出版)」の続編となります。日本語訳による「またもりへ」は、まさきるりこ氏により1969年に出版されました。原題は「Another Day」といい、別の日、またの日、というニュアンスです。

「またもりへ」

  • 作・絵:マリー・ホール・エッツ
  • 訳:まさきるりこ
  • 出版社:福音館書店
  • 発行:1969年

あらすじは?

ある日、声があまり騒がしいので、ぼくはどうしたのだろうと思って森へ見に行くと、動物たちが僕を待っていました。

年取ったゾウが、「自分の得意なことをやって、誰のが一番いいか、腕比べをしようって会議していました。さあ、始めましょう」と言い、ぼくに「ここに立って、呼び出し係をしてください」と言いました。僕はラッパを吹き、最初にキリンを呼びました。

キリンは首を長く伸ばし、ライオンはものすごい声で吠え、二匹のサルはしっぽでぶら下がります。クマは両足で立ちアメとピーナッツを口で受け止め、カバは大きな口でスイカとパンを食べました。アヒルは水に浮かび、ネズミとヘビは目にもとまらぬ速さで駆け抜け、オウムは飛びながら喋りました。続いてこどものゾウは逆立ちをして鼻でピーナッツをつまみ上げました。「ほかにだれかこれができるかね?というゾウの問いに、ぼくは「はーい、できまーす」と出ていきました。

ぼくは逆立ちをし、鼻でピーナッツをつまもうとしましたが、おかしくて笑ってしまいました。
すると動物たちはみんな立ち上がって目を丸くしました。ゾウは「これはいい!」「ほかの誰にも、これはできないからねえ、鳥も獣も、森の動物は誰も笑えないのだもの」といいます。

それから年を取ったゾウの背中にぼくを乗せて、みんなで森の中を行進しました。夜遅くなるまでそうしていると、どこからかお父さんの呼ぶ声が聞こえてきました。「さようなら」と、年取ったゾウがいい、背中からおろしてくれましたが、くすぐったくてぼくは笑い転げました。起き上がってみると、動物は一匹もいなくなっていました。

「なにがそんなに嬉しいんだい?」とお父さんが言いました。「みんな、ぼくみたいに笑ってみたいんだって。」「でも、森の動物は誰も笑えないの」というと、「お父さんだって、ほかに何もできなくていいから、お前のように笑ってみたいよ」と言い、お父さんとぼくは手をつないでうちへ帰りました。

というお話。

感想は?

白黒の木炭調の絵で、派手さはありませんが、子どもたちはじっとつぶさに絵を見ていました。

8歳児
8歳児

「もりのなか」のウサギは今回いないね

6歳児
6歳児

今回はカバとかもいるね!

4歳児
4歳児

ヘビとネズミは、消えずに最後までいるよ!

2歳児
2歳児

ネズミさん!ヘビさんみつけた!

ヘビとネズミは小さく描かれているのですが、今回、物語終盤の「動物は一匹もいなくなっていました」のシーンでも、実は紙面に存在している、というのを、絵の中からすぐに見つけ出して指摘していました。そして、「ヘビとネズミは本当にいるんだよ!」と子どもたちであーだこーだ言っていました。

今回はそんな小動物は実在している疑惑のほか、前回からの動物たちの実在性という物語の核心に迫るシーンが隠されていました。

それは、絵本をめくって、ハードカバーの表紙裏の部分。

実は、森の中に透明な動物たちが描かれているんです。体の部分は、背景の木々が透けています。主線だけ描かれているようです。このことにより、前回「もりのなか」を読んだ際にわが子が予想した「本当は存在しているけど、透明なっている」説が有力になってきました!

ちなみに私は…

私

前回のウサギはいないけど、今回小動物が消えていないということは、前回の「もりのなか」の時のウサギは、実在のウサギだったから、しゃべったり反応しなかったのかな?

…なんて、大人も十分に考えるに足る様子でした。

対象年齢は?

絵本には、読んであげるなら2歳から、自分で読むなら6歳むき、とあります。

ただ、わが子に読んだ感覚で見ると、2歳は理解するにはちょっと早い気がします。3歳くらいから?でしょうか。でも、たくさん動物が出てくるので、見ていて楽しそうではありました。

まとめ

この「またもりへ」は、小動物の正体などについてヒントがいくつか残してあり、「もりのなか」と合わせて読むと、とても興味深いです。

特に見てほしいのは表紙裏の部分です。透明の動物たちがとても可愛らしく、そしてフシギで、この絵は見る価値があります。

「もりのなか」を読んだ人にはぜひ、一読してもらいたいです。

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